マニエラの哲学

多趣味人間「忍野」がその思想を語り尽くします。ネタとマジメは紙一重。

ホワイトアルバム2をプレイしていく(麻里編)

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kanzaki773.hatenablog.com

 

ご無沙汰しています。忍野です。

今回もホワイトアルバム2の感想を書いていきます。

毎度のことですが、ネタバレなしの感想と、ネタバレありの感想に分けて書いていきます。

 

 

ネタバレなし感想

風岡麻里は、主人公のアルバイト(ほぼ研修)先である出版社の直属の上司にあたる人物です。

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風岡麻里

彼女は度を超えた仕事人間であり、能力もあるので部下や同僚からは慕われています。また自分の体調よりも仕事を優先してしまうこともあり、多くのキャラから心配されています。「カッコいいお姉さん」ポジのキャラクターになります。

 

主人公は非常に有能なので、仕事面では職場でもかなり信用されており、麻里とも仲良くなっていきます。

 

そんな中クリスマスイブに悲しいことがあった主人公は、麻里に対し抑えきれない欲求をぶつけてしまいます。

 

それから物語はいろいろな方向にぶつかりながらも動き出してきます。

 

個人的な感想としては、本ルートは最も気持ちの浮き沈みが激しかったと感じました。リアルタイムな感想として、

麻里ルート序盤:「ええやん、麻里さんかわいいやん」

麻里ルート中盤:「なんだよこれ…胃が痛すぎる…」

麻里ルート終盤:「おああああああああああああああああああああ」

という感じでしたね。中盤をプレイしている最中あまりにも胃が痛すぎて、その分終盤での盛り返しが大事になってきます。

最後の最後は、

「これシュタインズゲートかな?」

というくらい綺麗な伏線回収と答え合わせをしてくれます。

 

ネタバレなしで言えるのはこの辺まででしょうか。

気になった方は是非実際にプレイしてみてくださいね!

 

ネタバレあり感想

私情なのですが実家に帰省していまして、実家なので流石に夜中にしかWA2をプレイできず、麻里ルートを攻略するまでに時間がかかってしまいました。

WA2のデータファイルの場所がわからず、仕方なくWA2のプログラムファイルを全部持っていくか~とか考えたのですが、たまたま持っていたUSBが7.2GBしか容量がなくて結局持っていくことができず、、、

と、不手際も多く、実家に置いておいたノートPCにデータ移行ができませんでした。なのでテキストのスキップ機能を駆使し、何とかintroductory chapter(以下ic)とclosing chapter(以下cc)の千晶ルート・小春ルートを駆け抜けました。そうして何とか麻里ルートをプレイ、クリアすることができました。

 

この記事を書いている途中で発見したのですが、

"C:>ユーザー>USER>ドキュメント>Leaf>WHITE ALBUM 2"

がデータファイルっぽいですね。

 

いきなり話がそれてしまいましたが、以下、麻里ルートのリアルタイムな感想を書いていきたいと思います。

 

麻里ルートでは小春ルートに比べて途中の変化が大きかったように感じました。

基本的には麻里との会話が増え、例のクリスマスイブでのイベントまでに麻里とある程度いちゃつき始めます。

ところがクリスマスイベント後の麻里との会話の中で、春希も麻里も思っていることを口に出さなさ過ぎてお互いに

「おい、お前らいつになったら気づくねん!w」

という状況に。ここはプレイしていてかなりもどかしかったです。

 

他のサブヒロインルート同様、麻里に春希の心の傷を癒してもらう展開に。

しかし、初めてのHシーンがあんなものになるとは。

「警察に出頭してきます!」

ってなんですか。麻里は子供を作りたくないという理由で挿入を拒否していたため、春希はレ〇プしてしまったと考えます。

けれど麻里も春希に対して気があって、親友の佐和子の協力もあり、自身で避妊を行うことに。

結果、春希と麻里は愛人のような関係になります。これは他のルートと比べても珍しかったと思います。

 

この段階で、春希は

「雪菜の存在」

を、麻里は

アメリカへの転勤」

をお互いに隠している状態です。

 

ところで本ルートでは佐和子の存在がとても大きかったと感じました。春希にとっての武也のように、佐和子は麻里にとって気の置けない友人であり、麻里がプライベートで最も信頼している存在なので、春希のことに関してもお互いのメッセンジャーとして活躍してくれました。

 

少し脱線してしまいましたが、結局真面目な春希は麻里に対して(まあこれは自分に対して、というのが正解なのかもしれませんが)正しくあるために、雪菜のことを振ろうとするのですが、雪菜は明らかに勘づいているかのようにスケジュールを合わせてくれません。ここの雪菜は若干うざかったですね。メールの応酬だけのシーンは見ていて少し不快でした。

 

結局取り付けたスケジュールは雪菜の誕生日であり、その日は元々麻里とも予定があったため、クソデカ溜息しか出てきませんでした。

雪菜は春希にとって恋愛感情を抜きにしても特別な存在であり、春希は雪菜を優先して麻里をかなり待たせてしまいます。

その結果麻里はとても落ち込み、春希と大喧嘩。ほぼ破局状態になってしまいます。

 

麻里はアメリカに行くかどうかの瀬戸際であり、春希に頼み込まれた場合、辞退することも検討していました。しかし春希に裏切られた思いから、麻里がアメリカに行くことがほとんど確定してしまいます。

 

なんといってもここが個人的にキツかったです。

私は麻里に同情してしまい、春希のこういったことに対する不器用さに対してかなり文句を言っていたと思います。

 

それからは胃の痛い期間が続きます。

 

佐和子に春希が怒られるシーンなどは、とてもやるせない思いでした。

千晶ルートや小春ルートで武也がヒロインたちに対して怒りをあらわにするシーンを思い出しました。

 

佐和子は「それでも春希が好きだ」という麻里の本心をわかっているので、春希に対して、

「麻里は3月に一度帰国する、そこがよりを戻すラストチャンスである」

ことを告げます。

 

ところで、武也からも雪菜とのことを心配されていた春希は、武也と依緒の計らいから雪菜たちとスキー旅行に行くことに。この時点で2/28です。

そこで春希は雪菜に対してきっぱりと別れを伝えるのですが、ここで事件が発生。

なんと現在麻里が帰国しており、明日3/1に再び渡米するとのことでした。

 

3月中、ということは把握していた春希ですが、まさかの日程であり不運の最中。

 

そして春希は旅行の最中に、何としてでも麻里に会いに行くことを決意します。

 

佐和子と話していた麻里は、

「春希が来なかったらどうしよう」

と相談します。飛行機の搭乗時刻をタイムリミットとしていた麻里。運悪く当日は東京は大雪であり、交通のダイヤは乱れていました。

佐和子は春希の状況を知っており、今日はたまたま不運が重なっているということをフェアに伝えます。しかし麻里の決断は固く、

「来るか来ないか、それはもう運命」

と言います。

ここは重かったですね。新海誠先生の映画を好きで観てきた私としては、心に突き刺さるセリフでした。

 

春希は佐和子に対して、

「絶対に麻里さんに会いに行きます」

と宣言していました。

なぜかここのセリフには重みが感じられ、

「ああ、じゃ春希は麻里に会えるんやな」

と直感しました。

 

そして飛行機も飛ぶか飛ばないかの瀬戸際だったのですが、滑走路の除雪が終了した旨のアナウンスが鳴り、状況は最悪の方向に傾いていきます。

 

もうただただ胃が痛くてならない。

 

そして佐和子は

「けれど、もし春希が来たならそれも運命よね?」

と麻里に言います。

しかし春希が到着することなく、搭乗時刻に。

「おいおいおいおいおいおいおいおいおい」

と思ったのもつかの間、なんとEDに入ってしまいます。

 

いや、もう胃が痛い。

 

何の時間だよと。

 

他のルートでは確定演出の後にEDに入っていたため、ED「優しい噓」はプレイヤーが余韻に浸る時間だと思っていました。

しかし本ルートではまるで違う。

ただ胃がキリキリする状態で過ごすEDなんてたまったもんじゃない。

「早く終わってくれ」

以外の感想になりません。

それこそ新海誠先生の作品が頭によぎります。

 

そしてED後。のシーン。

 

正直、言葉になりませんでした。

 

いい意味で。

 

まさかここまで綺麗に回収してくるとは。

なぜか麻里と再会を果たした春希。

しかしそれは成田空港ではなく、ニューヨークでした。

 

なんと春希は佐和子に協力してもらい、中部空港から予めアメリカに向けて飛んでいました。

「麻里さんよりも先に、俺は日本を離れていた。」

これを聞いたときには

「うわぁぁ、してやられた」

と。

最後の

「間に合いましたね、俺」

でトドメ。天才やろ。時差トリックとか死角からの一撃過ぎましたね。

 

なんかもう、シュタインズゲート並みに気持ちよかったです。

 

全体を通して、個人的に一番しんどいルートだったと思います

しかし、一番終わり方が気持ちよかったルートでした

強いて言うなら、スキー旅行のシーンであまりにも麻里が出てこなかったため、

「これ本当に麻里ルートか?」

という状態になっていたのが惜しかったです。まあこれも胃が痛い要因の一つだったのですが。

 

今のところですが、キツかった順に

麻里→千晶→小春

と個人的には感じています。

 

最後に一点、気になったシーンがありました。

春希にご指名で冬馬曜子のコンサートチケットが届いたシーン。

ここではなんと選択肢がありましたよね。

麻里ルートの1週目では「コンサートに行く」という選択肢を選べなかったのですが、もしこれを選べているとかずさに会えたりするのでしょうか。あとで実際にプレイしてみたいと思います。まあ恐らく何らかの理由でコンサートには参加できず、かずさに会えない気がしますが。

 

さて、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

私は千晶→小春→麻里の順番にプレイしたのですが、聞いた話だとこれは丸戸先生がシナリオを書いた順番だったらしく、特に事前情報があったわけではないのですが、少し嬉しく思いました。

次回からはメインヒロインの攻略に入ってまいります。

雪菜ルートを計画しております。個人的にはかずさを最後にしたいと思っています。

次回の更新がいつになるかは今のところ未定ですが、今週中にはなると思います。

 

それではまた。

 

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