マニエラの哲学

多趣味人間「忍野」がその思想を語り尽くします。ネタとマジメは紙一重。

ホワイトアルバム2をプレイしていく(千晶編)

前記事:

kanzaki773.hatenablog.com

 

ご無沙汰しております。忍野です。

この記事では前回に引き続きホワイトアルバム2をプレイした感想を書いております。

 

今回は千晶編ということで、千晶ルートのノーマルエンドとトゥルーエンドの両方の感想を述べさせていただきたいと思います。

 

今回はネタバレなしのパートと、ネタバレありのパートの2つに分けて進めていこうと思います。

 

 

ネタバレなし感想

和泉千晶は主人公と同じ大学のゼミが一緒で、同い年のキャラクターになります。

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和泉千晶

真面目でほぼすべての単位が優の主人公とは違い、千晶はいつも気まぐれでダラダラしており、ゼミにも顔を出しません。しかし主人公とは気の置けない関係であり、言ってしまえば主人公はいつも千晶に引きずられています。

 

千晶のレポート提出がとっくに期限を過ぎており、それを手伝うことになった主人公。夜飯まで作らされます。

その過程で千晶を「泊める」「泊めない」の選択肢などが出てきます。

 

忘れたくても忘れられない大恋愛をしてきた主人公は、千晶と関係を深めていき、最終的には肉体関係をもって、千晶によって心の傷を癒されていきます。

 

最終的に千晶とどうなっていくのか、というところは皆さんの目で確かめてみてください。

 

プレイした感想ですが、まず当然ですが、千晶ルートはノーマルエンド→トゥルーエンドの順番にプレイするのがおすすめです。

千晶ルートは総じて言わせていただくと面白かったです。他のルートをやっていないので現時点での感想にはなりますが、比較的ストレスをためることなくプレイすることができました。

プレイしているときのリアルタイムの感想としては、

 

ノーマルエンドプレイ中:

「うーん、、まぁ主人公がそう思うのもしょうがないよね」

ノーマルエンドクリア後:

「え、これで終わり??そんなことある?!」

トゥルーエンドプレイ中:

あああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

トゥルーエンドクリア後:

「なるほど、まあええんちゃうか?」

 

という感じでした。

以上からもお分かりいただけるように、ノーマルエンドをプレイした後にトゥルーエンドをプレイすると心を痛めつけることができます。ノーマルエンドでは語られなかった内容(物語の裏側)がトゥルーエンドで語られるということですね。

ノーマルエンドの終わり方があまりにも「??」となってしまうので、これからプレイする予定の方々においてもトゥルーエンドは絶対にプレイすることになると思います。

 

というかトゥルーエンドをプレイしないと主人公が報われません。

そしてトゥルーエンドをクリアしないと千晶が報われません。

 

こういった構造になっています。ネタバレなしで語れるのはこの辺りまででしょうか。

 

ネタバレあり感想

ノーマルエンドの方からリアルタイムに感じていたことを書き記していきたいと思います。

 

まずですが、おすすめルート的なサイトを除いていた私は

「とりあえず千晶ルートからやってみるかな~」

という気分でサクサク選択肢を選んでいきました。

もちろん最初の、千晶の印象についての選択肢は

「なんとなく心地いい」

を選びました。

途中のほかのヒロインに関する選択肢も自分の主観から、各ヒロインに対して優しいものを選んでいきました(例えば小春を送ったり、麻里の仕事を引き受けたり、といった感じです)。

 

しかしプレイしていく過程で、

「あれ、これって雪菜ルートなんじゃね?」

と思い始めました。WA2をクリアした皆さんならお分かりかもしれませんが、クリスマスに雪菜とデートすることになり、久しぶりのキスまでするあのシーンです。

「ccの雪菜ルートは最後にしとけ!」

的なご意見を数多く見ていたので、あわてて攻略サイトを参考にしながら雪菜に対しての選択肢をすべて冷たいほうに変え、セーブ&ロードをして何とか千晶ルートにもっていこうとしました。

 

ところが結果は変わらず雪菜とクリスマスデートからのキス。

ここで自分は気付いたんですよね。

 

あれ、closing chapter(以下cc)のすべてのルートにおいて雪菜ってかなり苦しまされるんじゃね?

 

と。まあトゥルーエンドまでクリアしている自分としては、

雪菜が苦しむ=春希が苦しむ

という構図を知っているので、そこは主人公もかなりメンタルがボロボロになって最終的にどのヒロインを選ぶか、という選択肢につながっていくわけなのですが。

 

そして千晶を逃げ道にして、依緒から怒られるようなアレコレをしますよね。

 

しかし最後には武也からスキーに誘われ、

「え、千晶はどうなるの?」

と思っている間にノーマルエンド。さすがの私も

「これ俺のホワイトアルバム2だけもしかして壊れてる?」

と思いましたね。

 

このままではスッキリしないので、これは流石にトゥルーエンドやらねば、と思いプレイ。

 

結構頻繁にスキップモードを使いました(スキップモードを使うべきか否かにおいては、経験者様からのご意見をいただきたいと思いますが)。

 

最初の選択肢を

「苦手だ、こいつ」

にしないと千晶のトゥルーエンドに行けないのは流石にプレイヤーの心を見透かされ過ぎてますよね。

 

最初の違和感は小春を説得する千晶のシーンで、千晶がガチ泣きしていた場面。

「あれっ、千晶って最初からそんなに春希のこと好きだったの?」

と思いました。愚直ですね。

次の違和感は晶子として雪菜の目の前に登場するシーン。これはノーマルエンドの時から露骨な伏線もあり察してはいたのですが、教室の外で春希と武也のやり取りを聞いていた千晶が雪菜を合コンから逃がしていましたね。ここでサクランボの茎を口の中で結ぶ特技を披露していた千晶。

「これってキスのうまさに通ずるところあると思うんだよね~」

的な発言。ノーマルエンドを終えていた自分としては、

「あれ、千晶って処女だったよな?」

と感じました。

そこからはノーマルエンドと同様に話が続き、武也から「瀬能千晶」という名前を耳にします。

気をつけろってなんだよ、と思いつつもまさかの方向に。

 

千晶は演劇部きっての天才であり、どんな演技もお手の物であるということ。

 

ここで先に挙げた2つの違和感に対して納得できました。

前者はただの演技であるということ。後者はのちにも語られますが、演劇のためなら何でもしてきた千晶ならではのキスの経験値に基づくということです。

 

そして千晶は付属出身で春希たちのバンドのファンであり、次の演劇であの3人の関係性を描くために春希に近づいたことが明かされます。

 

春希の激情のシーンでは自分も

「この展開は流石に読めんでしょww」

と思いました。

 

しかし春希もあり得ない経験をしてきた猛者であり、面構えが違いました。

なんと千晶のことを心の奥では許していましたよね。なんなら春希が辛いときに心の拠り所になってくれたことに対しての感謝の気持ちまでも持っていましたよね。

 

そんな中、ある人物が千晶とタイマンを持ち掛けます。

 

雪菜です。

 

雪菜は依緒たちの助言があったか覚えていないのですが、晶子=千晶に気付きます。

そしてあのバトルはとても見ごたえがありましたよね。

「いや雪菜、お前最強かよ」

と思いました。天才演者の千晶は前情報を持っていないどのキャラも騙すことのできる、ほぼすべてのキャラの天敵ポジであるのに対し、雪菜は千晶の天敵なのか?と思うほどの展開でした。これはintroductory chapter(以下ic)でも感じていたことなのですが、良くも悪くも雪菜は他人の感情面に対しての洞察力と、「明らかにわざとでしょ!w」と思うほど見てはいけないものを見てしまう運命力を持ち合わせていますよね。

 

このバトルが理由で千晶は、雪菜に対して考えていたビジョンが狂ってしまいます。

結果的に雪菜は千晶と春希をくっつけるトリガーになってしまうんですよね…

「だって私の演技、完璧だったでしょ…?」

というセリフには流石に鳥肌が立ちました。

 

千晶は脚本制作と舞台稽古に追われて、体調がどんどん悪くなっていきます。

座長に対して、

「妊娠した」

と言ったシーンは、恥ずかしながら不意を突かれた気分でした。

まさか中〇し全開のエロゲにおいてそんな展開アリなのかよ!と、プレイヤーの先入観を利用した手法だったので感服でした。このゲームが神だといわれている理由の一つをまた発見した瞬間でした。

 

そして千晶は春希に対して圧をかけに行くのですが、春希と雪菜の間に肉体関係がないことを知ります。

プラトニックであれかよ」

という発言がありましたが、本当にその通りだ

これも心理描写に重きを置いているWA2ならではですよね。

千晶は切り札としていた「妊娠していること」を春希に告げることなく、春希の部屋を後にします。

 

春希が雪菜と公演を見に行くシーン。ここも前の記事で述べた「あとだし」がありました。

公演の最後にカーテンコールがなく、千晶が倒れてしまったことを主人公が知り、同時に実際は妊娠していなかったことがプレイヤーに知らされます。

 

そしてプレイヤーは、千晶が春希に会いたいと思っていることがわかります。

 

千晶は春希に捨てられた(完全に冷めてしまった)と思っていたために、春希と自分(千晶)をつなぎ留めておく数少ないの選択肢である"切り札"を使わなかったのですね。

しかしここがWA2のまたヤバいところ。なぜならこれって、千晶も春希のことを考えての行動なんですよね。

 

そして南末次駅での再会。後出しで「春希が雪菜を振ってきたこと」が明かされます。

正直ここはキツかったですね。

「さよなら、、、私の、、、」

という雪菜のセリフを聞いたときは胸が痛かったです。

あの読点には何が入っていたんでしょうかね。いろいろ考えて思いつくことと言えば

「青春」「恋」「思い出」「かずさ」

などでしょうか。どれも違う気がします。電車に乗る雪菜が泣いていたので、「心の傷」などは違うのかなぁと。ここは忘れていなければ全ルートをクリアしてからの記事で考察したいと思います。

 

半年がたち、春希が千晶と幸せに暮らしているシーンで終了。しかし春希の心の奥には未だ癒えない、癒えさせてはいけない傷があるのだ、と。

 

最後の感想ですが、まあ武也と依緒に申し訳ないなぁと。彼らはccにおいて春希のことを第一に考え、雪菜とどうにかしてやり直せないか、と奔走してくれました。

 

全体をプレイし終えて、このルートは予想していたほどメンタルには来なかったな、と思いました。

他のルートをプレイしていく過程で、記事の最後にキツかった順を書いていこうと思います。

 

それではこの辺で。

 

次記事:

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