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ご無沙汰しています。忍野です。
大阪に帰ってきてからすぐに雪菜ルートをプレイしたのですが、記事を書くのが遅れてしまいました。
今回もネタバレなし・ネタバレありに分けて書いていきたいと思います。
ネタバレなし感想
小木曽雪菜は、主人公と同じ大学に通う大学3年生です。
本人と家族は無自覚ですが、周りの誰しもが認める最強の美貌を持つ学園のアイドルです。
主人公とは高校時代からの付き合いであり、実は高校時代に主人公と付き合っていたという過去があります。
高校卒業直後に発生したあるトラブルがきっかけで、主人公とは少し複雑な関係になってしまいます。
大学入学時は主人公と雪菜は同じ学科だったのですが、雪菜に対して罪悪感を抱いていた主人公は自ら転科してしまいます。それからは雪菜と距離を置くようになり、学校でも話す機会が訪れない状態が続いていました。
closing chapter(以下cc)を通して、雪菜と主人公は、親友の武也や依緒の手助けもありメールのやりとりなどで距離を再び縮めていきます。そして最終的には…という話になります。
今、ストーリーで起きたことを淡々とつづっていたのですが、雪菜ルートにはネタバレなしでは書ききれない内容がとてもたくさんあります。小木曽雪菜という人間は、高校時代に主人公との間にあった因縁をとても深く考えており、主人公と距離を置いていた3年間、常に不安定な精神状態にありました。本ルートではそれらの因縁を非常にゆっくりとほぐしていき、雪菜が前向きになっていく様子が描かれています。
親友の武也と依緒や、小木曽家の人間がとても温かいこともこのルートを際立たせています。我々プレイヤーとしては、ついに、この最も罪悪感を感じずに済む小木曽雪菜を選べるのです。
そしてこのルートには最後の最後にとんでもない仕掛けがあります。
それは皆さんの目で確かめてみてください。
また「ネタバレなし感想」に関しては今回の記事が最後になります。私の記事で少しでも気になった方がいらっしゃったら、今だとDL版がFANZAで¥6,600で購入できますので実際にプレイしてみてください。容量は約8GBです。後悔はさせません。人生で1度はやった方がいいゲームだと私も思います。商品ページ貼っておきます。
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ネタバレあり感想
お疲れ様です。雪菜ルートを終え、EDが流れている最中に
「ああ、いい話だったなぁ~」
と感傷に浸っていたところ、最後の最後にとんでもないことになり、とにかくすぐにセーブして何も見なかったことにしています。少し日が開いてしまいましたので、当時の記憶を思い出せる範囲で吐き出していきたいと思います。
例のシーンに関しては最後の方でまた言及します。
雪菜ルートの感想の前に、introductory chapter(以下ic)の2週目の感想を簡単に書きたいと思います。
ccでサブヒロイン3人のルートをクリアしたのち、「イベントが追加されている」とのことだったので一度icをやり直しました。
ic2週目では瀬能千晶がガッツリ登場しています。武也が前に千晶に告白したらしく、
「それなら春希の家のドア前で出くわした時にすぐに思い出せよ」
などと思ったのですが、武也にとってはパンの1枚に過ぎず、どちらかというと「宇宙人」という千晶の異常性について重要視していたようです。
またかずさ関連のシーンがとても増えていました。麻里ルートで"冬馬曜子のコンサートに行っていたらどうなっていたか"が描かれていたので、そのための回収なのかな?と思います。
かずさの追加シーンはとても見ていてしんどかったです。ライブ直後に何があったのか、ということは雪菜の発言から軽く察していましたが、ここできっちり回収されます。
個人的に一番心に刺さったのは旅行後に2人と別れてから車の運転席で泣いているかずさの1枚絵です。あとはかずさが急に海外へ行くことになったのかが描かれています。母・曜子との食事のシーンでも泣いていたかずさを見て胸が痛くなりました。
私は個人的にかずさ寄りなので、かずさルートが楽しみです。
このゲームをプレイしていて度々感じるのですが、彼らの関係がボロボロになってしまった原因は「タイミングの悪さ」などの運要素にもありますが、一番はこの特殊過ぎる交友関係だと思っています。
一番の原因は間違いなく春希です。というのも、恋愛漫画の主人公などは意外と爽やかでサバサバしているイケメンだと思うのですが、春希は罪悪感をきっちり味わっているため雪菜に踏み出せないんですよね。だからといって
「じゃあ、かずさに踏み出せよ」
とならないのがこの話の難しいところ。春希が本当に好きなのはかずさであるはずなのに、なぜかic2週目をプレイした後であっても、ccで冬馬曜子のコンサートに行くことはできませんでした。
長くなりましたが、以下雪菜ルートの感想です。
今までのルートとは異なり、雪菜ルートでは誰よりも雪菜を優先しなくてはなりませんでした。
というのも、今までのルートでは千晶を家に泊めようが小春を家まで送ろうが何のお咎めもなかったのですが、そのような選択肢を取ると雪菜関連のフラグが踏めなくなてしまいます。なのでゲームとして普通に一番難易度の高いルートだったと感じました。
雪菜ルートでも言えることとして、あまり道中の会話に変化が起きなかったことが挙げられます。個人的にはクリスマスイベントに何かしらの変化が起こるかもしれないと思っていたのですが、そのようなこともなく春希は振られてしまいます。
しかし雪菜一筋の本ルートでは、すぐには雪菜のことを忘れられず、家に来た千晶や電話をしてくれた麻里、相談に乗ってくれた小春にもきっちりと雪菜に向き合う宣言をします。依緒の電話を借りて雪菜に堂々と告白しましたよね。
個人的には美穂子をきっぱりと振るシーンでの小春が見ていて辛かったです。
そして何故かギターの練習を始める春希。そのころには雪菜との関係も通話ができるほどには回復しており、毎晩雪菜に練習したギターを聴いてもらいます。
その頃雪菜は大学で高校時代の後輩である朋に絡まれており、つらい思いをしていました。本人はつらいと思っていない様子だと描かれるのですが、あの時の朋のムーブは流石に見ていてとても腹が立ちました。
ある日春希は"練習した曲"を雪菜に聴いてほしいといいます。
そして演奏したのが「届かない恋」。
「それはアカンでしょー」
と思ったのも束の間、雪菜から「やめて!」と言われてしまいます。
何してんねんこいつ。
そして朋も雪菜を騙し、雪菜に大学のバレンタインイベントのライブで「届かない恋」を歌わせるように仕向けます。いや、流石に雪菜が可哀想すぎる。間違いなく名曲なのですが、この曲の真の意味を知っている人間が雪菜と春希と恐らく武也、だけなのがまた悪い方向に向いてしまっています。
そして行方不明になっていた雪菜を探し出した春希。
そこで歌は嫌いかと聞いた春希に対し、雪菜は
「あなたを好きでい続けるために、歌の方を嫌いになったの」
と答えます。そりゃそうだ、と。歌うたびにあの時のライブがフラッシュバックし、当然その後に起きたことまで思い出させてしまいます。雪菜にとっては、あのライブは最早いい思い出ではありませんでした。雪菜は、もしまた歌ったらあなたのことを嫌いになってしまうかもしれないと言います。
その日の夜、雪菜は春希の家に行きます。
そこで雪菜は春希を誘うのですが、それが彼女の逃げであると気づいた春希は雪菜の目の前で「届かない恋」を弾き始めます。春希は、
「俺が世界で一番好きなのは、俺の前で、楽しそうに歌う雪菜だから」
と言って、雪菜とライブに参加したい旨を打ち明けます。
そして葛藤はあったものの、二人はライブに参加することに。
このシーン、個人的には春希側にも葛藤があったのではないかと思っています。雪菜は「この歌を歌ったら春希のことを嫌いになるかも」と考えているのと同様に、春希は「この歌をライブで演奏したらかずさのことを思い出してしまうかも」と考えていたのではないでしょうか。今の春希と雪菜なら大丈夫だ、ということを確認するためにライブに出たがっていたのではないかと感じます。
またもやギリギリのスケジュールで練習し、本番を迎えます。ライブは成功し、喝采。
朋も号泣していましたが、以前のムーブがウザすぎて何も感じませんでしたがw
実は本番直前、雪菜から
「コンサートが終わったら…わたしを、無理やり奪ってください」
と告げられていたことが明かされ、その夜二人は結ばれます。
ところで、雪菜ルートではHシーンがなかなか出てこないと思っていたのですが、かなりクライマックスなシーンだったので、なんとなくこれ以降はHシーンがなさそうだと感じていました。なので
「あ、これ5回戦くらい行けるな、行け」
などと考えていたのですが、まさかの的中でしたね。まあ4回戦でしたが。
さて2/14になり、小木曽家で雪菜の誕生日パーティーが開かれます。パーティーには武也と依緒だけでなく、孝宏のクラスメイト(小春のイツメン)たちや朋も参加していました。そこで春希は、高校時代に渡せなかったリングを雪菜に渡し、それを雪菜が左手の薬指に着けているカットで、みんなで雪を見ながらEDへ。
ここまでプレイして、やはり雪菜ルートが一番気持ちよく終われたな、と感じました。
毎度恒例のランキングですが、心が痛かった順に
「麻里ルート」→「千晶ルート」→「小春ルート」→「雪菜ルート」
ですかね。今まで見て見ぬふりをしてきた雪菜に対し、本ルートでは真っ向から立ち向かうことができたので、武也や依緒に対しても許された気分でした。
このまま終わったのならな…
最終章(coda)へ
まず、お時間のある方はよかったらこの動画をご覧ください。私がcc雪菜ルートクリア直後のダイレクトな反応になります。
これを見れば大体私が言いたいことはわかると思います。私の声が入っているので、そういうのが苦手な方はご注意ください。
以前にもお話しした通り、私はこの作品をレビュー動画などで知りました。そのため最終章が存在していること、かずさルートが存在していることは知っていました。
なのでED明けに話が続いていた時は
「ほかのサブヒロインでもあったしエピローグだよな」
という気持ちと、
「まさか…な…」
という不安の籠った気持ちの両方でした。
なんならそもそもDL版ではcodaがプレイできないとまで思っていたため、このゲームをまだまだ遊ぶことができて嬉しい気持ちはありますが、、
先程言ったように、最初から春希がかずさを選んでいればこんなことにはならなかったのです。しかし高校卒業と同時にウイーンに行くでもなし、冬馬曜子のコンサートに行くでもなしで、ccまでにかずさと結ばれる結末はありませんでした。
麻里の記事でも書きましたが、icの2週目をしても雪菜ルートをプレイしても冬馬曜子のコンサートに行くことはできませんでした。
流石に攻略記事的なものを見てみようと調べたところ、知恵袋にこのような内容が…
ああ、なるほどな、と思いました。
つまりまだまだプレイヤーを楽にはしてやらんぞ、ということです。誰であろうとしっかり雪菜ルートをクリアしたうえで挑んでね、と。
これは雪菜推しにもかずさ推しにもぶっ刺さる展開です。
雪菜推しに対しては、
「やっほー、私のこと覚えてる~?」
と彼氏に近寄る元カノのように。
かずさ推しに対しては、
「あんた、誰よその女」
と浮気がバレてしまった時のように。
かずさとは高校時代に肉体関係を持ってしまっている春希ですが、どうにもこうにも、雪菜とも肉体関係を持った後でないとかずさには再開させてもらえないんですかね。
私はcodaに突入した次のシーンでセーブし、そこからプレイしていないのでまだなんとも言えませんが、とても楽しみです。
どちらのルートに行くにしても、相当覚悟を決める必要がありそうですからね。
ちなみに多くの方が
「かずさルート」→「雪菜ルート」
の順番を勧めているので、私もその順番でプレイしてみたいと思います。まだ確定ではないですが。
近いうちに更新します。ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
それではまた。
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